プロジェクターのレンズシフトの仕組み、台形補正との違いを解説

2024.10.30

プロジェクターの「レンズシフト機能」は、プロジェクター本体がスクリーンの真正面に置いてなくても映像を歪ませない機能です。
台形に歪んだ映像を長方形に調整する「台形補正」に対して、「レンズシフト機能」は、レンズ自体を動かして投影面(壁やスクリーンなど)の正面に近づける事で、映像の歪みを少なくします。
この記事では、レンズシフトと台形補正の違い、レンズシフトの仕組み、レンズシフトでの移動量の計算方法などを解説します。

 

Aladdin X2 Plusの台形補正機能について詳しく見る →
Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)・台形補正機能
Aladdin Marca(アラジン マルカ)の台形補正機能について詳しく見る →
Aladdin Marca(アラジン マルカ)・台形補正機能

レンズシフトと台形補正の違いは、映像補正の仕方の違い

プロジェクターのレンズシフト機能は、投影画面の位置調整の機能です。
似ている画面補正機能に、「台形補正」があります。
レンズシフトと台形補正の違いは、補正の仕方の違いになります。
ここでは、レンズシフトと台形補正、それぞれの仕組みと画像の見え方を解説します。

レンズシフトの仕組みと画像の見え方

レンズシフトは、プロジェクターのレンズ自体を物理的に動かし、投写される映像の位置を投影面に合わせられる機能です。
レンズ自体を投影面の正面に近づける機能なので、画像が劣化する事がありません。

台形補正の仕組みと画像の見え方

プロジェクターを投影面に対して斜めに置くと、投影された映像が台形に歪みます。
この台形歪みを補正するのが、「台形補正機能」です。


外形に歪んだ映像を長方形に調節するので、映像が圧縮されたり、乱れや画質の低下が起こる場合もあります。

プロジェクター・レンズシフトの仕組み

プロジェクターのレンズシフト機能は、プロジェクターのレンズ自体を物理的に動かし、投写される映像の位置を投影面に合わせられる機能です。
調節できる移動量や方向は、プロジェクターによって異なります。
  • レンズシフトでの移動可能量
  • レンズシフトでの移動可能な方向(上下のみ、左右のみ、両方可能など)
  • レンズシフト機能使用時には台形補正機能は使用できない等の、機能の制限
など、様々なパターンがあるので、詳細は使用する製品のホームページや説明書で確認しましょう。

 

参考文献:J-STAGE-映像情報メディア学会技術報告
「レンズシフト機能搭載ノンテレセントリック方式プロジェクタ(映像情報機器および一般)」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itetr/33.1/0/33.1_27/_article/-char/ja/

プロジェクターのレンズシフトの計算方法

ここでは、レンズシフト機能でどの位動くのか、移動できるのかの計算方法を解説します。

 

レンズシフトの移動量は、投影する映像のサイズによって変化します。 そのため、プロジェクターのスペック表(仕様表)では、何センチという単位ではなく、%(パーセント)で示されています。

 

スペック表での表記例: レンズシフト:垂直方向(上下)60% 水平方向(左右)24%

 

上記のスペック(仕様)で、100インチ画面でのレンズシフト量を計算してみます。
  • 画面100インチ(アスペクト比16:9の場合)、幅2214mm×高さ1245mmの場合、
  • 高さ1245mm×垂直方向(上下)のレンズシフト量60%=747mm動く
  • 幅2214mm×水平方向(左右)のレンズシフト量24%=531mm動く
となります。(下図参照)

 

レンズシフト機能の移動量や対応方向は、製品によって異なるので、使用するプロジェクターでの扱いを確認しましょう。 例:
  • レンズシフト機能が上下のみ、左右のみ等、方向の制限がある
  • 上と下でレンズシフト可能量が異なる
  • レンズシフト機能を使用している際は、台形補正機能が使用できない
など

Aladdin X(アラジン エックス)シリーズは台形補正で投影場所にフィット

天井の引掛けシーリングに取り付けるタイプの「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」と、卓上型・超短焦点の「Aladdin Marca(アラジン マルカ)」には、レンズシフトではなく、台形補正機能が搭載されています。

Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)の台形補正のやり方

天井の引掛けシーリングに取り付けるタイプの、照明一体型プロジェクター「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」。  台形補正の調整範囲は、水平40度、垂直40度。
様々な間取りへの対応が可能です。
  1. 「ホーム画面」‐「システム環境設定」‐「台形補正」の順でメニューを選択する
  2. リモコンの矢印キーの上下で「映像の位置調整」を選択 - OKボタンを押す
  3. 矢印キーの上下で、映像の位置を垂直(上下)方向に調整する
  4. 戻るボタンを押す。調整した設定が保存されます。

 

Aladdin X2 Plusの台形補正機能について詳しく見る →
「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)・台形補正機能」

Aladdin Marca(アラジン マルカ)の台形補正のやり方

1人用ホットプレートほどのコンパクトなサイズの、卓上型プロジェクター「Aladdin Marca(アラジン マルカ)」。
壁から24cmで100インチの大画面が楽しめるため、設置場所の自由度が高さが特徴です。

 

自動台形補正機能のやり方
  1. [システム環境設定]-[画面]-[自動台形補正]を 「オン」にして完了
自動台形補正は、
  • マルカを起動した際
  • マルカを動かした際
に作動します。

 

Aladdin Marca(アラジン マルカ)の台形補正機能について詳しく見る →
Aladdin Marca(アラジン マルカ)・台形補正機能

 

自動台形補正機能の他に、オートフォーカス、凹凸自動補正、壁色自動適応機能も搭載で、あらゆる投影面に適した映像を、簡単に投影する事が可能です。

 
関連記事:
「台形補正付きプロジェクターで斜め投影も|正面に置けない時に」
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「プロジェクターの選び方|性能を表す用語や用途ごとのポイントをわかりやすく解説」
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