この記事では、プロジェクターとパソコンの接続方法や、使用するケーブル端子の特徴、映像が映らない場合の原因と対処方法を解説します。
プロジェクターとパソコンを繋ぐ接続方法|VGA、HDMI、USB、無線
プロジェクターとパソコンを繋ぐ方法は、製品や組み合わせによって異なります。ここでは、一般的に必要なものと、接続方法を解説します。
- プロジェクターとパソコンの接続に必要なもの
- プロジェクターとパソコンの接続の仕方
- Wi-Fiでのワイヤレス・無線接続で必要なもの
- Wi-Fiでのワイヤレス・無線接続の仕方
- プロジェクターとMacでの接続方法
- 接続に使用する端子の特徴を解説|HDMI、VGA、USB
プロジェクターとパソコンの接続に必要なもの
- プロジェクター
- パソコン
- 接続ケーブル(接続する本体同士に対応したケーブル・HDMIケーブル/VGAケーブルなど)
プロジェクターとパソコンの接続の仕方
- プロジェクターと、パソコンを繋げるための、対応のケーブルを用意する
- プロジェクターとパソコンを、ケーブルで接続する
- プロジェクターから、パソコン画面の状態が投影できるように
Wi-Fiでのワイヤレス・無線接続で必要なもの
- Wi-Fiに対応しているプロジェクター
- Miracastに対応しているパソコン
- Wi-Fi接続が可能なインターネット環境
Wi-Fiでのワイヤレス・無線接続の仕方
- プロジェクターとパソコンの電源を入れる
- プロジェクターのネットワーク設定を開き、無線LAN接続を有効にする
- パソコンのディスプレイ設定で、ワイヤレスディスプレイの接続を選択する
- 表示されているプロジェクターの本体名を選択して、接続完了
プロジェクターとMacでの接続方法
Windowsパソコンと多少、使用するケーブルが異なるモデルもあるMac。主に3種類の接続方法があります。
- Macには、VGA端子がないので、変換アダプター(Mini Display Port-VGAアダプタ)を使用して、Thunderbolt(サンダーボルト)端子で接続する
- HDMI端子のあるタイプは、HDMI接続で投影可能です(MacbookProのRetinaモデルなど)
- USB接続をする場合は、USBドライバのインストールが必須となります
接続に使用する端子の特徴を解説|HDMI、VGA、USB
プロジェクターとパソコンを接続する際に、よく使われる端子の種類や特徴を解説します。
端子の名称 | 特徴 | 映像 | 音 |
---|---|---|---|
HDMI端子 | 現在、多くの映像機器で搭載されている端子。 | 〇 | 〇 |
VGA端子(ミニD-Sub 15pin) | 台形の断面の中に、15個の穴、ピンが特徴的な端子。 | 〇 | × |
USB端子 | 差込口の形状や大きさに複数の種類あり。 | 〇 | 〇 |
HDMI端子
現在、多くの映像機器に搭載されている端子。HDMIケーブル1つで、映像と音声の両方を出入力できます。デジタルデータを劣化させずに伝送できるため、高画質な映像や音を楽しむ事ができます。
HDMIケーブルの種類
タイプ | 特徴 |
---|---|
HDMI・タイプA | 最も基本となるHDMI端子の規格。テレビ、パソコン、ゲーム機、その他電気機器類の多くに搭載。 |
ミニHDMI・タイプC | タイプAより小型化したHDMI端子。デジカメ、ビデオカメラ等、小型の電気機器に搭載される規格。 |
マイクロHDMI・タイプD | タイプA、タイプCより更に小型化されているHDMI端子。スマホやタブレット等の、携帯電気機器に搭載される規格。 |
HDMI規格・バージョンの種類と特徴
バージョン | 特徴 |
---|---|
スタンダード(Ver.1.2) | フルHD映像の転送に使用される。通信速度4.95Gbps。 |
ハイスピード(Ver.1.3~1.4) | フルHDと、30フレーム/1秒間の4K映像の転送が可能。通信速度は最大10.2Gbps。 |
プレミアムハイスピード(Ver.2.0・Ver.2.0a) | 映像の黒つぶれや白飛びを抑えられる「HDR」に対応している規格。HDRに対応したゲーム機や再生機器での使用がおすすめなHDMI規格。4K映像は、60フレーム/1秒間の伝送にも対応しているので、滑らかな映像を再生可能。通信速度18Gbps。 |
ウルトラハイスピード(Ver.2.1) | 8K映像の転送に対応しているHDMI規格。4K映像は、120フレーム/1秒の伝送対応。通信速度48Gbps。 |
VGA端子(ミニD-Sub 15pin)
VGA端子は、ミニD-Sub 15pinとも呼ばれている端子です。名前の通り、15個の穴、ピンがあるのが特徴となっており、映像のみ出入力できます。映像のみの対応なので、音の要らない資料の投影などに適しています。
音声も必要になる場合は、別途オーディオケーブルをプロジェクターと繋ぐ、別の音声デバイスを用意する、パソコン側のスピーカー音量を上げる等の対応が必要となります。
USB端子
USB端子は、様々な機器で使用されているメジャーな端子です。差込口の形状や大きさに、複数の種類があるので、接続する機器に対応する、差し込める形状のケーブルを選ぶ必要があります。
※上記イラストは「A-Bタイプ」のUSBケーブルになります
USB端子の種類
タイプ | 特徴 |
---|---|
USB Standard-A(Type-A) | 横に長い形状のUSB端子。パソコンや、外付けメディア機器等に多く用いられる規格。 |
USB Standard-B(Type-B) | Type-Aと比較して、正方形に近い横幅のUSB端子。スキャナー、プリンター、外付けメディア機器等の、パソコン周辺機器で多く用いられる規格。 |
USB Type-C | フラットで小型な形状のUSB端子。スマホ、タブレット、ノートパソコンなどで多く用いられる規格。 |
USB Mini | 標準的なUSBを、小型化した形状のUSB端子。デジカメやゲーム機、キーボードなど、小型周辺機器に多く用いられる規格。 |
USB Micro | USB Miniを更に薄く、横幅も小さくした形状、もしくは、薄い長方形の中央にくぼみのある形状のUSB端子。 主にスマホ、タブレット、外付けメディア機器等に多く用いられる規格。 |
HDMI・VGA端子がない、画面が映らない、音が出ない場合の解決方法
ここでは、プロジェクターとパソコンを接続した際によく見受けられるトラブルの原因と、対処方法を解説します。- HDMI・VGA端子がない場合は「変換アダプタ」を使う
- パソコンの画面・映像が映らない場合の確認ポイントと対処方法
- 音が出ない場合は音声設定を確認・設定する
HDMI・VGA端子がない場合は「変換アダプタ」を使う
プロジェクターとの接続に、HDMI端子やVGA端子を使用したくても、パソコン側に対応する端子口がない場合があります。近年のパソコン、特にノートパソコンは、軽量化を目的として、端子の差込口が小さいType-CのUSBを搭載している製品が増えています。
このような場合は、「変換アダプタ」を使用しましょう。
例えば、ケーブルの片端はHDMI端子、逆サイドはUSB Type-C端子になっている変換アダプタ。
また、1つの製品で、複数の端子口が搭載されているアダプタもあります。
プロジェクター側で使用する端子とパソコン側の端子、それぞれに合う規格になっているアダプタを選んで使用しましょう。
パソコンの画面・映像が映らない場合の確認ポイントと対処方法
様々なケースが考えられる「パソコンの映像が映らない」トラブル。ケーブルの断線などの物理的なものから、設定によるものなど、よく見られる原因とその対処方法を解説します。
プロジェクターやパソコンの電源を入れる
電気機器の基本ではありますが、電源が入っていなかったという場合があります。- 電源が入っているかを確認→電源を入れる
- 電源が入っていても映像が投影されない→プロジェクターの再起動をする(プロジェクターの電源を入れ直す)
断線していない接続・電源ケーブルを使用する
物理的な問題ですが、使用しているケーブルが断線していると、各種信号が伝わらないので、映像の投影ができません。他のケーブルと交換して映るか試し、不具合のあるケーブルを特定しましょう。
必ず投影しなくてはならない場面では、予備のケーブルがあると安心です。
プロジェクター側の映像入力設定を合わせる
プロジェクターが接続しているパソコンを認識しているか確認をしましょう。入力設定は、使用している製品によって異なるので、説明書など公式を確認して行いましょう。
入力切替や入力検出の切り替え操作をして、対応するモードにします。
複数の端末に接続できるプロジェクターを使用している、よく繋ぎ変える等の状況で起こりやすいトラブルです。
パソコン側の映像出力設定を合わせる
パソコン側で、映像の出力方法の設定が合っているかを確認します。使用しているパソコンによって、設定・操作方法が異なるので、説明書・公式サイトなどを確認して行いましょう。
確認ポイントと対処の例
- 外部出力設定がONになっているか確認し、OFFであればONにする
- ファンクションキー(Fn)と、パソコンと画面が重なったようなアイコンの書かれているキー(F1~F12まで、割当キーは製品によって異なる)を同時に押す
- 省電力モードになっていて映らない場合は、省電力モードを解除する
音が出ない場合は音声設定を確認・設定する
スピーカー内蔵プロジェクターを使用しているのに音が出ない場合、音声設定を確認して、トラブルを解消しましょう。音が出ない場合の対処例
- パソコンの音声設定を確認し、音声出力先をプロジェクターにする
- プロジェクターの音量設定を確認し、ミュート(消音)モードになっていたら解除する
- プロジェクターの音量が小さい場合、本体ボタンやリモコンを用いて、適した音量まで上げる
- VGA端子ケーブルで接続をしている場合、音声は伝送されないので、他のサウンドデバイスと繋ぐ、パソコン側のスピーカーの音量を上げる等の対処をする。
Aladdin X(アラジン エックス)シリーズならワイヤレスHDMIでパソコンと接続
家庭用の引掛シーリングに取付けるだけで設置が完了する「Aladdin X2 Plus(アラジン エックス 2 プラス)」は、シーリングライト、高性能プロジェクター、高音質スピーカーの3つの機能が1つになっている、画期的な照明一体型3in1プロジェクターです。パソコンはもちろん、ゲーム機、DVD/ブルーレイレコーダーなど、様々な再生機器をワイヤレスで接続して、大画面に投影する事が可能です。
ワイヤレスHDMI接続で、簡単接続
Aladdin X専用のワイヤレスHDMI「Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)」は、プロジェクター本体と簡単にペアリングできます。すぐに使用開始する事ができ、見たい、使いたいという気持ちにすぐに応えてくれます。
シネマモードで、転送画質が向上
Aladdin Connector 2の新機能のひとつ「シネマモード」は、転送する画質を向上させるモードです。より美しく、より鮮やかな映像を楽しみたい方におすすめのモードです。ゲームモードで、遅延軽減
初代機より改善されたリフレッシュレートで、遅延を軽減、よりゲームプレイに特化した モードです。MacはAirPlay利用で接続
Macの場合は、AirPlayを利用して接続し、画面を映します。その際、AirPlay対応機器と、Alladin Xシリーズ本体が、同じ無線LAN上に接続している必要があります。
快適なワイヤレスHDMI接続で、様々な再生機器の映像を楽しみましょう。
関連記事:
「Aladdin X専用 ワイヤレスHDMI Aladdin connector 2(アラジン コネクター ツー)」
https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-wireless-hdmi-2
「プロジェクターで無線・ワイヤレスHDMI接続|選び方、低遅延、4K」
https://www.aladdinx.jp/blogs/popin-owned/wireless-hdmi-projector